NEW!!!後編第二話
カトマンドゥューので日々。... by STRONG
次の日、昼前に宿を出てstinkerとご飯を食べに行くことにした。宿の受付の少年のお姉さんがやってるというcafeに行った。そこは俺たちが泊まっている宿のすぐ隣にあり、歩いて3分ぐらいだった。階段を登り店の中に入ると、オープンテラス風になっていて、客も数人しかいなかった。昼前のさわやかな太陽の日差しと、ゆったりとした生温い風が、寝起きの俺たちを優しく迎えてくれた。何ともいえないゆるいvibesが、そのcafeに流れていた。甘めのミルクコーヒーを飲みながら、ゆっくりと時間をかけて頭を醒ましていった。それから毎日のように、そのミルクコーヒーとダルバートを食べに行った。ダルバートとはワンプレートのアルミのお皿に、いろんな種類のカレーとパサパサのごはんと乗っているもの。付け合わせというかスープも付いている。スープももちろんカレーなんだけど(笑)。ダルバートはお腹もいっぱいになるし、なんといっても安かった。食べ終えると、店を出てカトマンドゥューの街を探索してみることにした。街には実にいろんな店が立ち並んでいて、見ているだけで楽しかった。そして、一通り見終えると楽器屋に入った。タブラを買うのがこの旅の目的のひとつだったからだ。店に入ると、親爺がたくさんのタブラを出して、ひとつひとつ説明してくれた。思っていたよりは高くなかったので、ある程度の知識と値段の相場を聞き、その店は出た。そして、またぶらぶらと歩いていると楽器屋を発見したので、中に入ることにした。そこの親爺は(のちに先生と呼ぶのだが)『Iam musician!』と言って、タブラはもちろんのこと、サーランギー、ジャンベ、シンギングボール、名前は忘れたけど、両面が叩けるネパール太鼓、いろんな楽器の音を出してくれた。するとそこに、バンドの仲間だというサーランギー奏者がきて軽くセッションしてくれた。musicianだというだけあって、かなりうまかった。俺たちは、初めて聴く楽器の音色に聴き入った。‘どうだ、日本人’という得意げな顔をして何だか嬉しそうだった。買えばレッスンもしてくれて、タブラの代金だけでいいというので、まぁ、軽くボラれてるんだろうなと思ったけど買うことにした。その次の日から、毎日14時頃になるといい感じになって、レッスンに通った。後ろから口琴売りがしつこくついてくるのを何とか振り切りながら・・・。予想していたけど、タブラは難しい。先生は何日経っても一つのことしか教えてくれなかった。人差し指で叩く一音がなかなか出ない。ギターでいえばFのコードといったところだろうか?全然、前に進めなかったがそれはそれで結構楽しかった。そして、レッスンを始めてから一時間ぐらい経つと、サモサ売りのおじさんが来た。サモサとはジャガイモを油で揚げて天ぷらにしたもの。先生が食えというので、食べてみると素朴で懐かしい味がした。そこから10分ぐらい先生とその弟子兼助手とバンド仲間と俺といっしょに世間話をしながらおやつタイムを楽しんだ。レッスンも後半になると、タブラを練習するというよりも、そっちのほうが楽しみで通っていた。そんな感じであっという間に一週間が過ぎた。一週間もいると街の雰囲気にも慣れ、物売りにも顔を覚えられ、あまり声を掛けられなくなってくる。やっぱり、一つの街に一週間以上は滞在しないと、街の良し悪しというか、自分に会うとか合わないとかはわからない。結局、俺たちは二週間滞在した。stinkerと話し合い、次はポカラに行くことにした。ポカラはカトマンドゥューから西に8時間ぐらい行ったとこにある比較的、小さな村らしい。知り合いになったネパール人にポカラの事を聞いてみるとみんな『ポカラはいいとこだ』と言っていた。ぜひ、行ってみたかった。stinkerのすごく歳の離れたパッカー仲間が去年ポカラに行って‘SHANTI G・H’という宿に泊まっていたらしい。俺たちはカトマンドゥューに別れを告げ、ポカラへ向かった。
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