Peoples Voice Magazine...74bpmクルーの日々の徒然。


前編 第四話
旅の洗礼。... by STRONG(strong & mighty)

 

 

 

アンコールワット。
いま俺の目の前にある。アンコールワットといえば宮崎駿の『天空の城ラピュタ』のモデルになったタプロームがあるとこだ。そんな俗っぽい知識はどうでもいいとして、とにかく目の前にある。スコータイの遺跡でも少し書いたように俺は観光があまり好きじゃない。というか、観光地化された観光地には本当の真実みたいなものがないような気がしていたからだ。簡単にいうと嘘っぽいていうか・・・。が、世界遺産は違っていた。ごめんなさい。その一言に尽きる。そこにあるだけで圧倒的な存在感があった。言葉は失うしただ見てしまう。この世の中には明らかにそういった類のものが存在しているとを実感した。中に入ろうと歩いていると突然腹に激痛が走った。何だ、この痛み?今まで経験したことのない痛みだった。もう一歩も前に進められなくなって思わず道の横の石垣に座り込んだ。暑いのに冷や汗が出てくるし、心なしか寒い。なんかヤバイもんでも食べたのかなぁと振り返ってみても心当たりがない。ちくしょう〜・・・。これが洗礼ってやつか。アンコールワットは目の前なのに一歩も動けない。そんな俺を見てstinkerはここぞとばかりに俺の苦痛に歪む顔をカメラに撮りまくる。しかし怒る気力もなくstinkerに平謝りをし宿になんとか戻った。観光嫌いの俺もそのときばかりは中に入ってみたかった。一日券20$がアンコールワットの空に消えた・・・。

宿に帰ってからも一向に良くならなかった。良くなるどころかG・Hに着くなり、庭にゲロをぶちまけた。おそらくこのG・Hでゲロをぶちまけたのは俺が最初だなと歴史を作ってやったと少し誇らしげに半ば開き直り気味にベットに直行した。が、寝ても寝ても良くならない。stinkerに付き添ってもらいガクガクしながら病院に向かった。診断の結果、よくわからない。何を言ってんのかわからない。とりあえず注射をしてもらい、薬をもらってG・Hに戻ってひたすら寝た。次の日、目が覚めるとだいぶ良くなっていた。何だかわからないがあの薬がよく効いたみたいだった。やはり現地の病気には現地の薬がいちばんだ。ちなみに正露丸はまったく効かなかった・・・。そして元気になったので町を探索しに行った。そうシェムリアップといえばアンコールワットとハッピーハーブピザ!stinkerといっしょにピザ屋を探しに行った。道行くカンボジア人を捕まえて店の場所を聞くが、みんな適当なことを行ってなかなか着かない。日が暮れかけて町の灯りが点き出す頃、やっと見つけた。オソルオソル店の中に入ると店員が近寄ってきた。ピザ2つ!それとこのラッシー!たぶんバングラッシーだろうと思い注文した。すると店員が耳元でささやくように聞いてきた。『Are you happy?』きたきたと思いYes ofcourseと答えた。少し呆れた顔をしながらキッチンに消えていった。しばらくしてピザとラッシーがきた。せーので食べてみた。思ったよりおいしい。いや普通にうまい!あっという間にすべて平らげた。ここからは時間との勝負!会計を済ませ、その辺のリクシャを拾い急いでG・Hに帰った。店員が外まできて手を振っている。See you tomorrow!stinkerは満面の笑みを浮かべながら手を振っていた。G・Hに帰って一時間ぐらいした頃、見事にベットに沈んだ・・・。夢うつつのまま何も出来ず就寝した。

それから一週間ぐらいシェムリアップで過ごした。しかし何もしなかった。ゴロゴロ、ベットの上でバカボンドや北斗の拳、ユダヤ人富豪家の教えなど、いろいろ読んで過ごした。もちろんstinkerはラッシーを毎朝飲みに行くのは欠かさなかったが。不思議とアンコールワットにリベンジする気にはなれなかった。stinkerと話し合い、いったんバンコクに戻ることにした。あの悪路をまた引き返すことを考えると憂鬱になったが、ここにこのままいては駄目になる気がして、とにかく前に進みたかった。もっともっとワクワクする刺激を求め俺達はタイの島、パンガン島に向かった

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